歌詞の内容は彼氏に嘘ついたり、
寂しさから少し浮気したせいで
別れた話。
けど、その彼は遊び人だということを
知る……みたいな?


気が付いたら俺は泣いていた。
すごい……。


美姫はまわりの人の気持ちを
歌詞にするのが仕事。
そして、趣味でもある。


『こんな指輪いらい!』と
歌っていたとき……


コツッ


「あてっ!」


なにかが降ってきた。
…指輪だ。


指輪に紙がくくられていた。
取って開くと…
<この指輪!よくない!?>と
書いてあった。


なるほど。
またまた、楽しいサプライズだな。


俺はその指輪をはめて見てみると
なにかと重なった…。


「…………あ。」


これ、アイツしてたな。


さっき見た美姫を思い出す。
俺と同じ左小指にしていた。
オソロってことな?


俺はウキウキ気分で寝室に向かう。
仕事なんか忘れてなww


フッと隣の家の窓を見ると
美姫が見える。
まだ通話中らしい。


いつもなら、ベランダを渡って
俺の部屋にくるのに……。