【完】君の花火(短)






花火を買って、夏姉と一緒に歩いて20分ぐらい先の海辺に向かった。

「そーいえば、母さんに何も言ってないけど俺」

「大丈夫。あたしは友達と、春樹も友達とって言ってあるから」

やけに、準備がいいな、おい。

海辺につけば、夏姉は「海だあああああああああ」と叫びながら海の方へと走って行った。

サンダルをすぐに脱いで、花火が入ったビニール袋を振り回しながら、海の中ではしゃいでいる。

「春樹も入ろーよ!」

「全力で遠慮させていただきます」

ったく、風邪ひいてもしらねーぞ。

俺はため息をつきながら、夏姉の方に近づく。

「ほら、花火すんだろ」

「あ、そーだった」

目的忘れるなよ。

心の中で突っ込みながら、家から持ってきたチャッカマンを取り出す。