【完】君の花火(短)






「わーい♪まだ売ってるー♪」

おぉ……すげぇ。

でも、もうほとんど数はない。ほんと売れ残りって感じ。

「ロケット花火買う?!」

「どこでやるんですか」

「冗談だよ冗談」

嘘付け。絶対本気だったくせに。

「むー種類ないなぁ」

「売れ残りに文句言わないでください」

「わかてるよー。線香花火が多いのがいいよね」

いや、もう、ぶっちゃけるとなんでもいいんですけど。

そう言おうかと思ったけど、夏姉があまりにも楽しそうに選んでいるから、言わないでおいた。


「よし、これ!」

「……三つも?」

「うん」

「あのさ、何人でやるつもり?」

「あたしと、春樹」

「絶対多いだろ……。つか、なんで母さんとかは入れないわけ?」

「内緒でするんだもん」

「……そーですか」

はぁ。

この楽しそうな笑顔に、文句言えない俺も俺だよなぁ。