冷たいあなたは救世主



「どっちがいい?」


新幹線の座席。


私は


「どっちでも…」


と答えた。


雪野さんは何も言わず、窓側の席に座った。


私は通路側の席に座る。


雪野さんは隣で携帯をいじり始めた。


私は何もすることがない。


上司の隣で、しかも私は嫌われているのに携帯をいじろうなんて勇気はなかった。


雪野さんの方を向くことすらできず、私はただ車内の様子を見ていた。