冷たいあなたは救世主



「すみません…遅れ…ました…」


小さい声で、弾んだ息づかいでそう言った。


雪野さんの顔を見るのが怖くて、顔が上げられない。。


「はぁ…」


雪野さんは大きくため息をついた。


「…発車2分前なんだけど?」


「すみません……

寝坊、しちゃって…」


嘘をつこうかとも思った。


お腹が痛くて…

とか、

気持ち悪くなっちゃって…

とか。


でも、私は嘘が下手だから…。


きっと、ついたところですぐにバレてしまうだろう。


そしたら、もっと小言を言われるにちがいない…。


そう思って、私は素直に言うことにした。