ここでもし、キスしたら…。


私たちはきっと、別れずに済む。


でも、これからも直哉くんを騙すようなことを続けるなんて…。



そうこう考えてるうちに、直哉くんは

「もういい…」

と言って、行ってしまった。


私はただ茫然としていて、引き止めることもできなかった。



…きっとこれが、私の答えなんだ。


行ってほしくなければ、自然と引き止めてたはず…だよね。