【完】嫌いになんてなれないよ。

◇妃南side◇




品川と2人でカバンを取りに行くと教室には誰もいなかった。



斎藤は帰ったのかな。




ふと品川の方を見ると、品川のカバンから大量のチョコの箱が見えた。




「うわ…品川、すごいね」



あまりの多さに、嫉妬を通り越して苦笑い。




「ん? あぁ、でも妃南からのが、1番嬉しい」




「へ………」



満面の笑みでそう言うから、私は固まってしまった。