意を決して図書室から出ようとすると──
「うお……っ」
「わ……っ!?」
走ってきた奴に、ぶつかってしまった。
相手が倒れそうになるから、俺は咄嗟に抱き抱える。
「………っと」
「あ…あの、すみません…っ!」
そう言って顔を上げた相手を見て、俺は固まった。
「………妃南?」
「し、品川………」
相手が、妃南だったから。
「うお……っ」
「わ……っ!?」
走ってきた奴に、ぶつかってしまった。
相手が倒れそうになるから、俺は咄嗟に抱き抱える。
「………っと」
「あ…あの、すみません…っ!」
そう言って顔を上げた相手を見て、俺は固まった。
「………妃南?」
「し、品川………」
相手が、妃南だったから。

