【完】嫌いになんてなれないよ。

1人は、クラスメイトの斎藤。


クラスのムードメーカー的存在だ。




もう1人は………




「…で?なんだよ、話って」




──私の好きな人、品川悠だった。





品川は、中学生の時からの唯一の男友達。




人付き合いが苦手な私にも、みんなと同じように接してくれた。




ちょっと口が悪いけど、その裏には品川なりの優しさがあるんだ。



そんな品川を、気づいたら好きになっていた。