……んんっ?


「ライバル倍増で、どうしたらいいのかわからないじゃない!」


フォークを握りしめて、涙目でキッと俺を睨むナオ。

本人は大真面目だけど…


「はぁっ?」


こっちはたまったもんじゃないよ。


「俺がいつ、“女子高生”が大好きだって言ったよ?」


しかも“制服姿”って…

そりゃ、スーツをびしっと着こなした“キャリアウーマン”って感じにはドキッとすることはあるけどさ。

制服なんて、人を変態みたいに…


「だって…好きでしょ?“制服”。」

「好きじゃねーよ」

「ウソつき!制服のときは全然違うくせにっ」


はっ?一体、何を言って…



「私の制服脱がせるとき、明らかにいつもとテンションが違うもん!!」

「はぁぁっ?」

「“制服”が好きなんでしょ?…私よりも。」



……あーっ。もうっ。

何なんだ?最近、こんなんばっかり。

情緒不安定?反抗期?

どうしたらいいのかわかんないのはこっちだよ。



“制服”が好きなわけないじゃん。

制服を着てようが着てまいが、俺は“ナオが”好きなんだっつーの!