あたしは昔遊んでた公園のブランコに揺られながら、考えた。

『あたしは、陸が好きなんじゃないか?』

って。もしそうだとしたら、もう取り返しがつかないと思った。

そう思うと、自然と涙が。

「うっぅうっ。」

辛い。苦しい。もう、陸と顔合わせできない。会いたくない。

あたしは歩く。遠い遠い家へと。
陸となら遅く感じる道が早く感じる。


───やっとついた…。

したを向いて歩く。

「空っ。お帰り。」

「りっ陸?」

もうびっくりする気力もない。

「…空っ…。俺さ」

「聴きたくないっ。」

あたしは、走る。

「待てよっ。よしっ、捕まえた。」

そうだ。陸は陸上部のエースだった。捕まるのも当たり前だ。挑む相手が間違ってたよ。

「空っ…?」

「うっうっふぅっ」

「空っ…泣くなよ。」

「ひゃっ」

陸の胸の中…あったかい。落ち着く。

「空っ…ごめん。」

「なんで…?」

「俺さ…たぶん、きっと、空が好きかも。」

「…曖昧すぎだよ…。」

「じゃあ、大好きっ」

「なにそれ。変わりすぎ。」

「ごめん。」

「…。もしあたしのこと好きでも彼女はどうするの?」

「振ってきた。」

「はやっ!」

「だって、空が心配だったし。好きだから。」

「…」

照れくさい。どうしよう。

「で、空わ?」

「へ?」

「お返事わ?」

「えっと、その…すぅっ…すきぃ。」

「よくできました。」

ちゅっ。

「ちょっなにすんの?!」

「ソフトクリームでも食べに行くかっ!」

「ちょっと待ちなさいよーっ。」


こうして二人の夏わ始まった…。
今度は、ペロッてしてもらう…ww

終わり٩(๑´3`๑)۶