数時間たった。

「今日はこれで終わり。片付けよー!」

「はーい。」

ガチャ

誰かが入ってくる。

「空〜!」

陸だ。

「なに?」

そっけなく返す。

「今日、ゲーセン行かない?」

「彼女と行けば?」

「そっ、そうだけど、空がいないと盛り上が…」

あたしは、陸が弁解してるのを聞きたくなかった。だから大声でね、

「上がりマース。お疲れ様でしたぁ。」

とかいって、部室を去った。

「そーらぁっ。」

陸が呼ぶ。けど無視する。

それから、そういう日々が続いた。
あたしはひたすら無視。


ある日のことだ。

あたしは見た。二人のキスを。
その時もあたしは陸にバレた。

「空っそーらぁっ。まてよ。」

あたしは必死で走る。

陸はあたしのものだったのに…