空腹で限界を迎えていた私はその場に座り込み膝を抱える。


───チャリ・・・


胸元で鳴った音に襟元からネックレスを取り出す。

ネックレスにはオモチャの指輪がぶら下がっていて、それを握り締めた。


「・・・君」


そのまま、瞳を閉じて吸い込まれるように意識を手放した─────