少し先の未来に想いを馳せて、目を閉じる。
次に会う時には、今よりもずっと大人びているであろう君。
その君が俺と離れている五年間を、できるだけ平穏に過ごせるように。
取り巻く環境が、少しでも改善されるように。
今マリアが置かれている現状を、どうにかしてマークさんに伝えようと心に決めた。
しばらくの間、どう伝えようかと考えを巡らせていれば……
彼女の、ある変化に気づく。
「……………………」
いつからだろうか。
その体が、力なく凭れ掛かってきていたのは。
「マリア……?」
名前を呼んで、そっと覗き込めば
「……………………」
マリアは腕の中で、すやすやと気持ちよさそうに眠っていた。


