Wonderful DaysⅠ



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どれだけ時間が経ったのか。

いつまでも此処に居たら、彼女を連れ出すチャンスが無くなってしまう。


「そろそろ、行くぞ」


ようやく落ち着きを取り戻したマリアに声をかければ


「あのね、ゆう君。……私、やっぱり今は一緒に行けない」


腕の中で身じろぎをして、ぽつりと呟いた。


「マリア?」


一瞬、何を言われたのか理解できなくて。


「何言って……」


確かめるように、そのエメラルドグリーンを覗きこめば


「だって、今一緒に行っちゃったら……もう二度と、ゆう君に会えなくなっちゃうもん」


新たな雫が、今にも溢れそうになっていた。