Wonderful DaysⅠ





「日本に帰りたい……」


しばらく抱きしめて、その存在を確かめていれば


「もう、イギリスにいたくないよ」


彼女が苦しげに呟いた。


「マリア……」


「お屋敷の人達と仲良くなろうと思ってどんなに話しかけてもね、皆…私を無視するの。まるで、そこに私だけがいないように会話を続けてて……」


そこで一度、言葉を区切ったマリアは


「一人だけ取り残された気がして、もう耐えられなくなっちゃった」


今まで胸の中に閉じ込めていた思いを吐露する。

その顔には、諦めの色が浮かんでいて。

もう、限界なのだと思った。