Wonderful DaysⅠ





………………は? ゆう君?

思わず、マリアの顔を見たまま固まった。

そんな俺に気づかない彼女は


「ほんと、に…? 本当に……ゆう君、なの?」


確かめるように、一歩、また一歩と近づいて。

目の前まで来ると、一気にその距離を詰めてきた。


「ゆう君っ!」


距離がゼロになって、華奢な腕が背中に回る。


「…………マリア」


「ゆう君……会いたかったっ……」


名前を呼べば、俺の存在を確かめるように、更に力が込められた。

さっきから『ゆう君』と呼ばれる度に、誰かと勘違いしているんじゃないかと思っていたが、俺を見て『ゆう君』と呼んだマリア。


「……………………」


そういえば、あのクリスマスパーティーの時……

彼女に俺の名前を伝えている最中に、アルバートさんに遮られていたことを思い出した。