………………は? ゆう君?
思わず、マリアの顔を見たまま固まった。
そんな俺に気づかない彼女は
「ほんと、に…? 本当に……ゆう君、なの?」
確かめるように、一歩、また一歩と近づいて。
目の前まで来ると、一気にその距離を詰めてきた。
「ゆう君っ!」
距離がゼロになって、華奢な腕が背中に回る。
「…………マリア」
「ゆう君……会いたかったっ……」
名前を呼べば、俺の存在を確かめるように、更に力が込められた。
さっきから『ゆう君』と呼ばれる度に、誰かと勘違いしているんじゃないかと思っていたが、俺を見て『ゆう君』と呼んだマリア。
「……………………」
そういえば、あのクリスマスパーティーの時……
彼女に俺の名前を伝えている最中に、アルバートさんに遮られていたことを思い出した。


