Wonderful DaysⅠ





久しぶりに見るマリアは、やっぱり綺麗だった。

……だが。

気になったのは、彼女の表情で。


「───マ……」


マリア、と呼び掛けようとした声を、思わず飲み込んだ。


事前にマークさんからカウンセリングを受けていることは聞いていたが。

……何で。

何で、またあの頃のマリアに戻っているんだよ。

生気を感じないその表情に、思わず眉根に力が入る。

それに、この距離で気がつかないなんて。

一体、この一年と少しの間に何があったというのだろうか。



「───マリア」


意を決して声を掛けてみれば、月に向いていた視線がゆっくりと俺に向けられる。


「マリア」


もう一度名前を呼ぶと、彼女の肩がぴくりと揺れた。

数秒動きを止めた後。


「……う、そ」


俺の顔を認識したのか、驚いたように大きな瞳が見開かれる。


「…………ゆう、く…ん……?」