Wonderful DaysⅠ



「そちらの方は?」


高良さんの肩越しから覗いてくるカウンセラーは


「彼は、結城魁君。ウィンザー様のフィアンセです」


「フィアンセ……?」


彼の言葉に、目を屡叩かせる。


「えぇ、彼女の言っていた “ ゆう君 ” ですよ」


「え? ゆ、ゆう君!? じゃあ、あなたが……」


俺を見て驚くカウンセラーだが、何に驚いているのか見当もつかない。


「…………?」


そもそも、ゆう君って誰のことだよ。

誰かと間違えてないか?

俺をゆう君と呼ぶ二人に、困惑の表情を浮かべていれば


「高良さん……すみませんが、夕飯は少し待ってもらってもいいでしょうか?」


「はい、もちろんです」


「ありがとうございます。少し彼をお借りしても?」


「えぇ。元々魁君も、ウィンザー様にお会いするためにいらっしゃっているので」


「それは良かったわ。じゃあ、ゆう君は私と一緒に来て!」


「え、ちょっ……」


カウンセラーは満面の笑みを浮かべて腕を引くと、建物の中へと俺を引き入れた。