「それは、婚約者でもですか?」 それを口にしたのは、最後の賭けだった。 「え、婚約者……?」 「まだ公にはしていませんが、俺とマリアは婚約しています」 俺の言葉に、驚きで目を見開いた高良さん。 「魁君が、ウィンザー様の婚約者?」 呆然とする彼の言葉に頷けば 「…………結城……ゆうき……ゆう……あぁ、そういうことか……」 何かに納得したように呟いて 「君が本当にウィンザー様の婚約者ならば、彼女に会わせてあげることができるよ」 今度こそ俺の体を起こして、笑顔で答えた。