「彼女に……マリアに会わせてください。お願いします!」
頭を下げて、改めて彼に頼み込む。
「え、ちょっ、魁君!?」
すると、俺の行動に驚いた高良さんは
「なにやってるの、頭を上げて」
慌てて俺の肩を掴んで体を起こそうとする。
「お願いします。一目見るだけでもいいんです。マリアに会わせてください」
それを制して、腰を折ったまま彼の顔を真っ直ぐに見上げれば
「君がそこまでするなんて、何か理由があるのかもしれないけど……ごめんね、魁君。君の言うとおり確かにウィンザー様はこちらに滞在しているけれど、身内以外は会うことができないんだよ」
マリアがここに滞在していることを認めて、申し訳なさそうに眉尻を下げた。


