Wonderful DaysⅠ





「……………………」
「……………………」


お互いの顔を認識して、驚きで目を見開いたのはほぼ同時。


「え? 魁君!?」


「……高良さん」


数年前まで父さんの秘書として働いていた彼に、こんなところで会うなんて。

高良さんも同じことを思っているのか、信じられないといった顔でこっちを見ていた。


「お久しぶりです」


ゆっくりとした歩調で近づいてきた彼に挨拶をすれば


「ほんと、久しぶりだね……」


以前と変わらない穏やかな笑顔で答えてくれる。

だが、その笑顔もすぐに消えた。

周囲に目を配って、俺の他に誰もいないとわかると


「もしかして、ウィンザー様にお会いになりたいというのは君なの?」


彼の顔には困惑の表情が浮かぶ。