Wonderful DaysⅠ





「……………………」


今、自分がどんな顔をして答えているのか、この女に鏡を見せてやりたい。

あからさまな嘘に、俺の顔まで引き攣りそうになった。


「それはおかしいですね」


「えっ?」


「彼女が、こちらに滞在中だと連絡を受けて来たのですが……」


「え……」


鎌をかけてみると、案の定目を泳がせている女に


「いますよね?」


もう一度ダメ押ししてみれば


「あ、の……確認致しますので、あちらのお席で少々お待ちください!」


頭を下げて、足早にフロントへと戻って行く。

しばらく、そのまま様子を見ていたが……

長引きそうな雰囲気に、言われたとおりラウンジに用意された席で待つことにした。