Wonderful DaysⅠ





「───うるせぇ」


耳にキンキンと響く騒音に顔を顰めながら返事をすれば


『……あ、魁君? やぁーっと、返事してくれた。もう、急いでるのに出るの遅いよ!!』


怒気を含んだ低い声にも、まったく気にすることなく答える慧。

今、学校なんだから仕方ねぇだろ!と返したら


『でも、まだ昼休みでしょ? それに、マークさんからの電話には、いつでもどこでもワンコールで出るくせにさ』


不貞腐れたように文句を言われた。


「……………………」


確かに、マークさんからの電話には極力早く出るように心掛けている。


……だけど。

そもそもあの人は、学校にいる時間帯に電話は掛けてこねぇよ。