「───うるせぇ」
耳にキンキンと響く騒音に顔を顰めながら返事をすれば
『……あ、魁君? やぁーっと、返事してくれた。もう、急いでるのに出るの遅いよ!!』
怒気を含んだ低い声にも、まったく気にすることなく答える慧。
今、学校なんだから仕方ねぇだろ!と返したら
『でも、まだ昼休みでしょ? それに、マークさんからの電話には、いつでもどこでもワンコールで出るくせにさ』
不貞腐れたように文句を言われた。
「……………………」
確かに、マークさんからの電話には極力早く出るように心掛けている。
……だけど。
そもそもあの人は、学校にいる時間帯に電話は掛けてこねぇよ。


