『それから……』
もう終わりだと思っていたマークさんの話は、まだ終わっていなかった。
『お前に、話しておかなければならないことがある』
「話しておかなければならない、こと……?」
今度は、何を言われるのだろうかと身構えていれば
『あぁ……、今後のことを少し、な……』
「今後、って」
『お前とマリアの、結婚に関してのことだ』
「俺と、マリアの……」
マークさんの口調からは、重苦しい雰囲気しか感じられない。
『───これから話す内容は、既にお前のご両親には伝えてある。結論は、お前の意志に任せるそうだ』
───俺に、任せる? 何を?
そもそも、俺の両親に確認を取らなければならないほどの話ってなんだよ!?
ピンと張り詰めた空気に息苦しさを感じて、ゴクリと唾を飲み込む音がやけに大きく耳に響いた。


