Wonderful DaysⅠ



『それから……』


もう終わりだと思っていたマークさんの話は、まだ終わっていなかった。


『お前に、話しておかなければならないことがある』


「話しておかなければならない、こと……?」


今度は、何を言われるのだろうかと身構えていれば


『あぁ……、今後のことを少し、な……』


「今後、って」


『お前とマリアの、結婚に関してのことだ』


「俺と、マリアの……」


マークさんの口調からは、重苦しい雰囲気しか感じられない。


『───これから話す内容は、既にお前のご両親には伝えてある。結論は、お前の意志に任せるそうだ』


───俺に、任せる? 何を?

そもそも、俺の両親に確認を取らなければならないほどの話ってなんだよ!?

ピンと張り詰めた空気に息苦しさを感じて、ゴクリと唾を飲み込む音がやけに大きく耳に響いた。