マリアが、日本にいる───
想像もしていなかった事実に、息もつけないほど驚いたのは一瞬。
すぐにマークさんの言葉を思い返して、顔を顰めた。
「日本で、カウンセリング……?」
なぜ、そんな必要が?
『あぁ、そうだ』
カウンセリングを受けなくてはならないほどの何かが、マリアの身に起こったというのだろうか?
そんな考えが頭を過ぎった瞬間、携帯を握っていた指先から血の気が引いていく。
「療養中って……いったい、マリアに何があったんですか!?」
『……………………』
まるで、全身の血が凍ってしまいそうなほどに冷えていく自分の体を認識しながら返事を待っていても、マークさんからは何の反応も返ってこない。
「マークさんっ!!」
気がつけば、普段は出さないような大声で叫んでいた。


