当然、今日も同じセリフが返ってくると思っていたのだが……
『……………………』
さっきまでの早口が、うそのように無言になってしまったマークさん。
いつもと違う彼の反応に、困惑してしまう。
「……マーク、さん?」
もしかして、マリアに何かあったのだろうか。
戸惑う内心を隠しきれないまま問いかければ
『─────マリアは今、…………、だ』
彼の口からやっと出てきた言葉に、俺の思考は停止した。
「…………え?」
今のは、空耳か?
思わず、告げられた単語に自分の耳を疑ってしまう。
『だから……マリアは今、カウンセリングを受けながら日本で療養中だと言ったんだ』
もう一度繰り返されたマークさんの言葉に、高鳴る鼓動を落ち着かせることはできなかった。


