Wonderful DaysⅠ



当然、今日も同じセリフが返ってくると思っていたのだが……


『……………………』


さっきまでの早口が、うそのように無言になってしまったマークさん。

いつもと違う彼の反応に、困惑してしまう。


「……マーク、さん?」


もしかして、マリアに何かあったのだろうか。

戸惑う内心を隠しきれないまま問いかければ


『─────マリアは今、…………、だ』


彼の口からやっと出てきた言葉に、俺の思考は停止した。


「…………え?」


今のは、空耳か?

思わず、告げられた単語に自分の耳を疑ってしまう。


『だから……マリアは今、カウンセリングを受けながら日本で療養中だと言ったんだ』


もう一度繰り返されたマークさんの言葉に、高鳴る鼓動を落ち着かせることはできなかった。