◇
ガヤガヤと、騒がしい昼休みの教室。
昼食を終えた俺は、いつものようにマークさんから届いた英字だらけの書類に目を通していたのだが……
「……なぁ、大丈夫か?」
不意に、横から掛けられた声に顔を上げた。
そこには、様子を伺うようにこっちを見ている二人がいて。
最近は何処に行っても言われる台詞とその視線に、いい加減うんざりしていた俺は
「…………何がだ」
心配してくれているのに、険のある言い方しかできない。
「何がだ、じゃねぇよ。魁、お前、ちゃんと寝てるのか?」
「あぁ」
そんな俺に向けられた葵の言葉に、素っ気なく返事をすれば
「その割には顔色も悪いし、目つきが怖いぞ」
隣の蓮が、苦笑いで返してくる。


