時間に余裕ができてしまえば、思い出すのはいつも色鮮やかなエメラルドグリーン。
なんとか平静を装ってはいても
「───マリア……」
目を閉じて、遥か遠く離れた彼女を想えば、逸る気持ちを抑えることは難しい。
あの時は、この条件をのまなければ彼女との繋がりが絶たれてしまうからと渋々頷いたけれど。
正直、約束の日まで会えないことが、これほど辛いとは思わなかった。
こっちから聞かなければ、マリアに関する情報をマークさんから知らされることは一切ない。
聞いたとしても
『あの子は、元気でやっているよ』
返ってくる言葉はいつも同じだ。


