Wonderful DaysⅠ




「じゃあ、結城魁君。行こうか」


「……はい」


有無を言わせぬ雰囲気の笑顔に、返事をした俺は大人しく彼の後について行く。


「後の処理は任せる」


「畏まりました」


軽く言葉を交わすマリアの兄貴とは対照的に、秘書の顔は引き攣り、青褪めていた。

一礼をして携帯を取り出すと、どこかに電話を掛けながら慌てて建物の中へと消えていった秘書。

彼の、この後の事を考えると同情してしまう。


───俺……この人と、うまくやっていけるのだろうか……


「……………………」


マーク・ウィンザーの後姿を見ながら考えてみたが、心の不安を取り除くことはできなかった。