Wonderful DaysⅠ



「……っ! 父さん、ごめん。今から、人と会ってくるから帰りはもう少し遅くなる」


『おいおい。こんな時間から、一体、誰に会ってくるって言うんだ!?』


俺の言葉を聞いて、焦っている父さんに


「マーク・ウィンザー」


今から会いに行く人物の名前を告げれば


『マ、マーク・ウィンザー!?』


その名を口にしながら、慌てて聞き返してくる。


「終わったら、また電話するから」


その時の俺の目には、数十メートル先の漆黒しか映ってなくて


『ちょっと、待ちなさい! か……』


父さんの言葉を聞き終える前に通話を終了させると、リムジンに向かって走り出していた。