その言葉を聞いた二人は、勢いよく俺に視線を向けてくる。 「婚約指輪って……まさか、お前が自分の意思であれを渡したのか?」 驚きを隠さないまま聞いてくる兄貴に頷けば 「え? えぇっ!? 魁君が指輪を渡したの!?」 煩い慧が、大声で騒ぎまくる。 「……煩い」 「だって、あれは正式な婚約の証として相手の女性に贈る物なんだよ!?」 慌てて説明してくる慧に 「だから、マリアに渡したんだよ」 顔を顰めて答えれば 「……マジですか……」 目を見開いて固まった。