Wonderful DaysⅠ




「でも、なんだって急に婚約だなんて……」


「そうだよっ! 魁君、まだ小学生じゃん!!」


言葉に詰まる兄貴と、必死になる慧。

兄貴は困惑気味に俺の様子を伺って、その真意を探っていたようだが……

慧に至っては、マリアの兄貴……特にマークさんと親戚になりたくないのが見え見えで。


「まぁ、向こうで急遽決まってしまったからなぁ……」


そんな二人に答えながら、ちらりと俺に視線を向けてくる父さんに気づいた兄貴は


「父さん……まさか、政略結婚とかじゃないだろうね?」


何を誤解したのか、父さんに無理矢理、婚約させられたと思ったらしい。


「政略結婚!? そうなの? ねぇ、魁君ってば!!」


それを聞いた慧は、席を立って近付いて来たかと思えば、肩を掴んでガクガクと揺すり始める。