「あ、すみません。つい・・・」
やっと迷子から解放されると思ったら、口走ってしまったんだけど・・・
でも本当は神様にお礼を言う筈が、何故か「カイ様!」になっていた。
どうやら気が動転していたらしい。
そんな事を考えながら公園の出口に向かっていると
「俺の事は魁でいい」
斜め前を歩くカイさんがぽつりと呟く。
クッと上がった口角に少しの安心を覚えて
「魁さん・・・」
名前を呼んでみた。
「・・・で?」
「はい?」
「目的地」
目的地・・・それは本来とっくのとうに着いていなきゃいけない場所で。
「あの、此処なんですけど・・・」
鞄に入っていた地図を手渡すと
「・・・・・」
何故か無言になる魁さん。
今日の地図は魁さんならわかる筈なんだけど・・・


