各テーブルでは写真撮影をしたり、和やかな雰囲気で進むパーティー。
「そろそろ、食事にするか」
「あ、うん」
周囲を見回していた俺に、父さんが声を掛けてきた。
それに返事をして二人で席を立ち、ビュッフェ形式の食事が並ぶテーブルへと足を向ける。
テーブルにはトナカイの電飾が真ん中に設置されていて、その周りを所狭しと並んでいる料理。
サラダ各種、コールドミート、イカや海老にパイ、パテ等の前菜を少量ずつ皿に乗せて一度席に戻る。
時差ボケであまり食欲はないけれど、サラダのプチトマトを口に運べば、口内に程よい酸味が広がって美味かった。
少しずつ料理を食べながら、さっきの彼女の姿を思い浮かべていると
「あれが、社長のLordウィンザーだよ」
父さんが会場の前方に設置されている壇上に視線を向けて耳打ちしてくる。
「Lord?」
聞き慣れない言葉に、父さんの顔を見て聞き返した。


