Wonderful DaysⅠ



「此処でいいの?」


修さんの家の反対側の道路に停車した車。

葵さんが確かめるように聞いてくるから


「はい、そこなん…で……」


修さんの家を指差して答えたけれど……

指を指した先にあった、ある物に気を取られて言葉が途切れた。


「マリアちゃん?」


私の様子に気づいた葵さんが声を掛けてきたけれど


「何で……」


それに反応する事が出来なかった。

指を差した先には見慣れた車が止まっていて。

周りには6人の黒服。

グレゴリーさん達ではないSPを見れば、その車に乗っているのが誰だかなんてすぐにわかった。


「マリアちゃん、大丈夫?」


窓の外を見てから、心配そうに覗き込んできた葵さんにハッとして


「あ…大丈夫です。すみません」


なんとか声を出す。