「此処でいいの?」
修さんの家の反対側の道路に停車した車。
葵さんが確かめるように聞いてくるから
「はい、そこなん…で……」
修さんの家を指差して答えたけれど……
指を指した先にあった、ある物に気を取られて言葉が途切れた。
「マリアちゃん?」
私の様子に気づいた葵さんが声を掛けてきたけれど
「何で……」
それに反応する事が出来なかった。
指を差した先には見慣れた車が止まっていて。
周りには6人の黒服。
グレゴリーさん達ではないSPを見れば、その車に乗っているのが誰だかなんてすぐにわかった。
「マリアちゃん、大丈夫?」
窓の外を見てから、心配そうに覗き込んできた葵さんにハッとして
「あ…大丈夫です。すみません」
なんとか声を出す。


