Wonderful DaysⅠ



蓮さんと綾ちゃんを見送っていたら


「……じゃあ、俺達も行こっか」


いつの間にか隣にいた葵さんが声を掛けてきた。


「はい。よろしくお願いします」


それに返事をすると、車のドアを開けてくれる重盛さん。


「お疲れ様でした」


「こんばんは。失礼します……」


「…どうぞ」


その雰囲気から、あまり物事に動じなさそうな重盛さん。

私が挨拶した時に、動揺したのか……

一瞬、反応が遅れた。

そりゃそうだ。

行きは葵さんと蓮さんしかいなかったはずなのに、帰りは女付きだなんて。

ぺこりとお辞儀をして車に乗り込むと、隣に葵さんが座る。

ドアを閉めた重盛さんが運転席に乗り込むと


「───出せ」


静かに走り出した漆黒の車は、あっという間に修さんの家の前に到着した。