真っ赤なバイクに蓮さんが跨ってエンジンを掛ければ、大きな音が辺りに鳴り響く。
それに顔を顰めた綾ちゃん。
「相変わらず、うるさい音ね」
「文句言ってねぇで、さっさと乗れ」
文句を言った綾ちゃんに、ヘルメットを投げ渡す蓮さん。
「なによ。ちゃんとメット持ってるなら被りなさいよ!」
「アホか。族がメット被ってどーすんだよ!」
バイクに乗っても会話は続いていて……
なんだか、綾ちゃんと話している蓮さんは、纏う空気が優しくなっているような気がする。
「あら、メット被ってる族がいてもいいじゃない? 安全第一で」
「カッコ悪ぃ……」
嫌そうな顔をする蓮さんに
「ま、どうでもいいけど。寒いんだから、早く出しなさいよ」
「…………」
話題を切り替えた綾ちゃんは、ヘルメットを被って命令する。
チッと舌打ちをした蓮さんは
「じゃあ、マリア。また新学期ね! 24日は頑張るのよー!」
綾ちゃんが喋ってる途中で、エンジンを吹かして走り出した。


