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(side:綾)
「マリアに話って、なによ?」
御堂の睨みにビクつきながらも、マリアを渡すわけにはいかない。
「お前には、関係ねぇだろ。蓮」
「へいへい」
私を睨みつけたまま、蓮を呼んだ御堂。
それに面倒臭そうに返事をした蓮が、私の手を引いた。
「ちょっ、なにするのよ!?」
「神威の総長様は、お前が邪魔なんだと」
「その神威の総長様が、マリアに何の話があるって言うのよ?」
マリアから引き剥がした蓮に文句を言えば
「アイツは、葵のお気に入りなんだよ」
有り得ない言葉が返ってくる。
「は? もしかして、マリアってば御堂とも知り合いなの?」
「あれ見りゃ、わかんだろ」
蓮の言葉に振り向けば、少し離れてしまった場所でマリアに優しく笑みを向けている御堂がいた。


