Wonderful DaysⅠ



もう、何て言ったらいいのかわからなくて、火照る頬に手を当てていれば


「ちょっと、御堂! この子、男に免疫がないんだから、あんまり近づかないで!」


蓮さんとの掛け合いが終わったのか、勢いよく私を引いて葵さんと私の間に入った綾ちゃん。


「───うるせぇな」


それが気に入らなかったのか、今まで王子様のような笑顔を見せていた葵さんが眉間を寄せて綾ちゃんを睨みつけていた。

いつもの葵さんからは、信じられないくらい低い声。


───葵さんがイラついてるなんて珍しいな……


私が知っている葵さんは、笑い上戸でいつも王子様みたいに優しいイメージだったから。


「まだ、話の途中なんだけど? お前、邪魔」


でも、綾ちゃんへの接し方を見ていたら前にも同じような空気を纏った葵さんを見た事があった。


『神威』の中にいる時の葵さんだ……