Wonderful DaysⅠ



「え…魁さんがインフルエンザ……?」


だから、電話をしても連絡がつかなかったの?

修さんの家に戻ってから、魁さんに教えてもらった電話番号に何回かお礼の電話を掛けたんだけど、全て留守電に繋がってしまって話をする事は出来なかった。


「そ。今頃、寝込んでるよ。ねぇ、マリアちゃん。魁のヤツ、マリアちゃんに何かしでかしたでしょ?」


悪戯っぽい笑みを見せる葵さんが、含みのある言い方をするから


「!…………」


魁さんとのキスシーンをまた思い出して、顔が一気に熱くなる。


───ぎゃぁぁぁ────っ!!! 思い出しちゃダメ────っ!!!!


頭に浮かんだ映像を掻き消そうと、必死になっていれば……

私の表情を読み取ろうと覗き込んできた葵さんが「ぶっ!」と、吹き出したから、きっと顔は真っ赤に違いない。


「マリアちゃん、顔真っ赤。正直者だねぇ……」


クスクスと笑う葵さんは、とっても楽しそうだ。