Wonderful DaysⅠ







───あぁ、いい匂い……


美味しそうな誘惑に、自然と体が引き寄せられる。

終業式を無事に終えた私と綾ちゃんは、横浜駅の地下街を歩いていた。

そう……魁さんと歩いていた、あの地下街を。


「マリアは、どんな物をプレゼントしようとしてたの? 
……って、ちょっとマリア! あんた、何処行くつもり!?」


腕をグイッっと掴まれて振り向けば、綾ちゃんがピクピクと頬を引き攣らせて立っていた。


「あ、ごめんなさい……つい、美味しそうな匂いにつられちゃって……」


「あのね。何の為に此処に来ているのか、わかっているんでしょうね?」


「…スミマセン……」


「あまり時間がないんだから、サクサク行くわよ!」


「はい!」


手を引かれて、綾ちゃんの後ろをついて行く。