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───あぁ、いい匂い……
美味しそうな誘惑に、自然と体が引き寄せられる。
終業式を無事に終えた私と綾ちゃんは、横浜駅の地下街を歩いていた。
そう……魁さんと歩いていた、あの地下街を。
「マリアは、どんな物をプレゼントしようとしてたの?
……って、ちょっとマリア! あんた、何処行くつもり!?」
腕をグイッっと掴まれて振り向けば、綾ちゃんがピクピクと頬を引き攣らせて立っていた。
「あ、ごめんなさい……つい、美味しそうな匂いにつられちゃって……」
「あのね。何の為に此処に来ているのか、わかっているんでしょうね?」
「…スミマセン……」
「あまり時間がないんだから、サクサク行くわよ!」
「はい!」
手を引かれて、綾ちゃんの後ろをついて行く。


