Wonderful DaysⅠ



私の端折りまくった説明を聞き終えた綾ちゃんは、かなり驚いていて。


「なんか…マリアの口から聞いても、イマイチ信じられないわ。あの結城が?」


一人ブツブツ話す綾ちゃんに、こくりと頷けば


「それ聞いたら、周りの女達が大騒ぎね……」


机に頬杖をついて、顔を覗き込んでくる。


「うん、そうだね……」


その状況を想像したら恐ろしくなって顔が引き攣った。


綾ちゃんには、話しても問題無いと思う事だけしか話していないけれど


「…………」


まだ何か言いたそうな綾ちゃんが、じっと私を見ていて気まずい。


───何だろう?


ちらりと様子を伺えば


「ねぇ、マリア。あんたの好きな人って、もしかして結城?」


これまたビックリ発言をかます綾ちゃんに、心臓が飛び跳ねた。