Wonderful DaysⅠ



目を開けて、最初に視界に飛び込んできたのは……

見目麗しい魁さんの、どアップ。


「!?」


唇に感じるのは、驚くほど柔らかな魁さんの唇の感触で。

伏せられた長い睫毛と、肌理の細かい肌が目の前に見える。

触れるだけの唇に驚いて、ピクリと反応した私の体。


それに気づいたのか、ちゅっ…と音を立ててゆっくりと離れていく魁さんの顔。


「…っ……」


───う、嘘っ!!


私……今、魁さんとキスしちゃったっ!?

衝撃の事実に、心臓が破裂してしまうんじゃないかというくらいに動き出す。


「お前、何で目開けてんだよ……」


呆然としていた私に掛けられた言葉は、少し不機嫌。


「え?」


「キスしてる時に目開けられてると、すげぇ恥ずかしいんだけど」


そう言う魁さんの顔は、かなり赤い。


「は…え…す、すみません? 急だったので、びっくりしちゃって……」


「は?」


「え?」


なぜか、私の言葉に顔を顰めた魁さんだったけれど……


「じゃあ、次はちゃんと目を閉じろよ?」


少し考えた後。にやりと悪戯っぽい笑みを見せて、吐息を感じるほどの距離に唇を寄せてくるから、反射的に瞳を閉じた。