目を開けて、最初に視界に飛び込んできたのは……
見目麗しい魁さんの、どアップ。
「!?」
唇に感じるのは、驚くほど柔らかな魁さんの唇の感触で。
伏せられた長い睫毛と、肌理の細かい肌が目の前に見える。
触れるだけの唇に驚いて、ピクリと反応した私の体。
それに気づいたのか、ちゅっ…と音を立ててゆっくりと離れていく魁さんの顔。
「…っ……」
───う、嘘っ!!
私……今、魁さんとキスしちゃったっ!?
衝撃の事実に、心臓が破裂してしまうんじゃないかというくらいに動き出す。
「お前、何で目開けてんだよ……」
呆然としていた私に掛けられた言葉は、少し不機嫌。
「え?」
「キスしてる時に目開けられてると、すげぇ恥ずかしいんだけど」
そう言う魁さんの顔は、かなり赤い。
「は…え…す、すみません? 急だったので、びっくりしちゃって……」
「は?」
「え?」
なぜか、私の言葉に顔を顰めた魁さんだったけれど……
「じゃあ、次はちゃんと目を閉じろよ?」
少し考えた後。にやりと悪戯っぽい笑みを見せて、吐息を感じるほどの距離に唇を寄せてくるから、反射的に瞳を閉じた。


