もしかして……
私は宝石とかに疎いから知らないだけで、同じ年頃の女の子は知っているのが常識なのかもしれない。
「そうか……」
短く言葉を切った魁さんは、なぜか嬉しそうに私の薬指を見ていて。
その表情の意味がわからず、首を傾げていれば
「お前の指は細いから、この指輪は少し大きいかもしれないな」
そう言って、ゆっくりと私の薬指に指輪をはめていく魁さん。
「…………」
───ん?
「やっぱり、少し大きいな。今から直しに出せば、クリスマス前までには間に合うか……」
一人、呟く魁さんの言葉に違和感を覚える。
「直し?」
「あぁ。サイズが合わないと、指輪がグルグル回っちまうだろ?」
「…………」
あれ? 普通、オモチャの指輪なんてサイズ直しに出したりしないよね?


