その日を境に、お婆様と顔を合わせる事が殆ど無くなった私。
また、あの視線を向けられるのかと思うと、怖くて部屋から出られなくなっていた……
引き篭もりになってしまった私を心配した兄さん達は、その理由を何度も聞いてきたけれど、絶対に口にしなかった。
それから半年間くらいの記憶が曖昧で……
夏休みが終わっても行かなくなっていたスクール。
屋敷には家庭教師が来るようになっていた。
その頃の日課は、近くの公園で何も考えずにボーっと過ごす事。
古い木のベンチに座り、やわらかい日差しを受けながら、時々、北風に乗って舞う枯れ葉を視線で追い掛ける。
季節はいつの間にか、冬へと移り変わっていた───


