そのまま一睡もする事無く、太陽が真上に昇った頃。
「「マリア!」」
久しぶりに帰宅した兄さん達が、嬉しそうに駆け寄ってくるけれど、兄さん達にでさえ笑顔を作る事が出来なかった。
「マリア?」
無表情で出迎えた私を見たマーク兄さんが、心配そうに声を掛けてくる。
今でも、変わらず接してくれる兄さん達。
もしかしたら兄さん達にも、先輩やお婆様のような態度を取られるのかと心配だった。
「マリア?!」
優しく接してくれるマーク兄さんにホッとしたのか、無意識に頬を伝わった雫。
それを、そっと拭ってくれた指の温かさに、止め処無く流れ出てくる涙。
慌てた様子の兄さんは、嗚咽交じりに泣き出した私をただ優しく抱き締めてくれていた。


