Wonderful DaysⅠ



そのまま一睡もする事無く、太陽が真上に昇った頃。


「「マリア!」」


久しぶりに帰宅した兄さん達が、嬉しそうに駆け寄ってくるけれど、兄さん達にでさえ笑顔を作る事が出来なかった。


「マリア?」


無表情で出迎えた私を見たマーク兄さんが、心配そうに声を掛けてくる。

今でも、変わらず接してくれる兄さん達。

もしかしたら兄さん達にも、先輩やお婆様のような態度を取られるのかと心配だった。


「マリア?!」


優しく接してくれるマーク兄さんにホッとしたのか、無意識に頬を伝わった雫。

それを、そっと拭ってくれた指の温かさに、止め処無く流れ出てくる涙。

慌てた様子の兄さんは、嗚咽交じりに泣き出した私をただ優しく抱き締めてくれていた。