「虐め……ですって?」
驚きで目を見開いたお婆様は、私を真っ直ぐに見てくるから
「はい……」
私も、お婆様を真っ直ぐに見つめる。
やっと、まともに話を聞いてくれると思ったのも束の間。
「全く。いきなり何を言い出すのかと思えば……そんな嘘、誰が信じると言うのですか?」
「え?」
先輩達に虐められていると言う事実を、やっと口に出来たのに……
お婆様は、私の言葉の方が嘘だと認識したらしい。
「嘘じゃありません!! この痣が証拠です!」
何を言っても信じてくれないお婆様に、袖を捲って腕に広がった痣を見せる。
「……っ…」
それに視線を向けたお婆様が声を失って、お婆様の後ろに控えていた執事さんが息を呑んだのがわかった。
こんな変色してしまった皮膚なんて見せたくなかったけれど、こうでもしなきゃ信じてくれない。


