Wonderful DaysⅠ



「彼女がプリフェクトだろうと、私の言った事が事実です」


「なぜ、彼女ほどの人物が、そのような嘘を吐く必要があるのです? 理由が無いわ」


「それはっ……」


お婆様の問いに、一瞬、言葉にするのを躊躇ったけど、一度深呼吸をしてから口を開く。


「私が……彼女達から、虐めを受けているから……です」


決意して、やっと口から出た言葉は震えていた。

本当は、言いたくなかった。

一度、虐めにあっている事を口にしてしまえば、スクールに戻るのが怖くなる。


けど、先輩の嘘を吐く理由を説明しなければ、お婆様に信じてもらえないと思ったから。

それに、このまま隠し続けるのも限界だった。

日々、増えていく体中の痣。

お屋敷に戻って来てから、往診をしてくれている先生に、何度も聞かれていた。


「この痣は、階段から落ちた時のものではないわよね?」


お医者さんが痣の状態を見れば、いつ頃出来たものなのかなんて一目瞭然で。