「なっ! なんですか、いきなり大きな声を出して!」
「マリア様!」
まさか、私が否定するとは思っていなかったからか、ハッとすると顔を真っ赤にして怒るお婆様と、私を窘めようと目配せをしてくる執事さん。
そんな事で、私の口が閉じるわけも無く。
「私の事で、彼女が心を痛める事なんてありません……
私は彼女が板挟みになるほど、スクールの人と接触していませんから」
なんだか、自分で言ってて情けなくなってきた。
何で、こんな事で私が責められているの?
「では、貴女は彼女が態々、嘘を吐いたと言うのですか?」
「彼女が今、言ったとおりの言葉をお伝えしていたのなら、そういう事になりますね」
私の言葉を聞いたお婆様が、椅子の背に凭れて「はぁ……」と深く息を吐き出すと
「彼女は、プリフェクトなのよ? そんな事をする筈がないでしょう」
眉間に皺を寄せて、全く私の話を信じてくれない。


